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CFA Level 1の結果が開示された話 + その他CFA関連情報アップデート

結果報告

かなり時間が空いてしまいましたが、CFA Level 1試験の結果報告です。誰向けの報告なのかは明確じゃないです。

結果としては不合格でした。↓が結果通知。ほぼ合格では?

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結果は残念ですが、受験時のエントリーを見ればわかるように、記念受験じゃないですが準備時間は足りてなかったので妥当っちゃ妥当な結果。思ったより合格ラインに近かったんだなという印象でした。選択式の試験なんて運が良ければ受かると思ってるので、今回の結果は、”低い基礎力+比較的幸運 = ボーダーちょい下の不合格”という感じ。受験者の中で一番人数多くなるレンジなんでしょう。

科目別では大体の科目が60-70% (=上位30-40%くらい)でしたが、Fixed Income Investmentsだけは50%以下 (=平均以下) でした。実務でもあまり触れたことなく事前知識も少ない領域なのでちゃんとやらないといけなかったですね。 

ちなみに今回のCFA Level1試験の合格率は42% と前回から水準は大きく変わらず(2019年6月の試験は41%)。次回以降、COVID-19の影響でどうなるかわかりませんが、合格率としては同じような水準にするのが公平だということになるんじゃないでしょうか。

 

2020年6月のCFA Level 1

ちなみに2020年6月のCFA試験は中止となったため、当該試験に申し込んでいた人は、2020年12月または2021年6月に受験を延期できるそうです。返金措置は無し。

 

コンピューターベース試験がスタート

2021年2月からCFA Level 1の試験がコンピューターベースになるようです。

比較表は以下の通り。(https://www.cfainstitute.org/en/programs/cfa/exam/computer-based-examsより)

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次回以降

CFAを今後も受験するのかどうしようかというのも悩みどころ。まだ時間もあるし今から勉強始めたら2020年12月の試験 (ちゃんと開催されるんでしょうか?) はパスできるだろうと思う一方で、CFAが本当に必要なのかという疑問もあり。最短でもあと3年はかかります。12月試験の2次申し込みの締切が2020年8月19日なので、遅くともそこまでには決めようと思います。

RSM MBAのオランダ就職活動の話

欧州(主にオランダ)での就職活動について適当に書きます。

RSMのMBAでは、キャリアセンターが中心となって就職活動のサポートをしてくれます。過去の経験の棚卸、中長期的なキャリア、キャリアを通じて将来何をしたいか、といったキャリアプラン作りから、フルタイム/インターンシップ案件の紹介やネットワーキング、LinkedInの使い方、面接対策、カバーレター添削等の就職活動支援、オファー直前の給与等の条件交渉、とキャリア全般に関するサポートをしてくれます。RSMのMBAに所属しているキャリアコーチと呼ばれる人がに割り当てられ、就活やキャリア相談、アドバイス、面接練習等に対応してくれます。

キャリアセンターの話では、MBAの就活の難易度として3つの軸(業界、業種、ロケーション)があり、同時に変えることは難しい、ということでした。RSMに来る人達はオランダで就職したい(=ロケーションを変えたい)、前職の経験やバックグラウンドを活かしつつマネージャー一歩手前くらいのポジションでオランダで就職、というのを狙う人が多い感じがします。平均年齢も30歳と割と高いこともありインターンシップをやっている人もいますが、インターンシップはやらずにフルタイムポジションだけ探している人が多数派な気がします。

MBA選びの重要な要素として、卒業後の就職先があると思います。個人的には全体的にRSMのキャリアセンターに文句はないですが、正直「MBAを取ってトップティアの戦略コンサル/投資銀行/PE etc.に入りたい」というような人にとっては他の欧州トップMBAと比較してRSMの魅力は少ないと思います。卒業後の進路はいわゆる事業会社が多いですし、戦略コンサルや投資銀行のキャンパスリクルーティングみたいなものもないです。RSMのMBAのキャンパスでのリクルーティングセッションがあったのは、AMAZON、EMERSON、その他ヨーロッパのコンサルやメーカーがいくつか、くらいでした。また、GoogleGoldman Sachs等が行っている12週間くらいのサマーインターンシップには基本的に参加できません(MBAのカリキュラムが始まる前から応募していればできるのかもしれない?多分RSMとも企業とも要交渉。)。7月下旬から8月中旬までの1か月以外は基本的に大学での講義があるあるためです。全員の状況を正確に知っているわけではありませんが、RSMのMBAの同期でサマーインターンシップに参加した話は聞いたことがありません。

一方でRSMのMBAの就職活動における強みとしては、ワークライフバランスや職場のダイバーシティといった労働環境面が良いオランダ国内での就職 (外資内資問わず)に強い点があります。PhilipsやUnileverといったオランダ企業からUberNikeIKEASamsungのようなグローバル企業、その他日系企業EU本社をオランダ国内に構えており、採用活動も行っています。また、サプライチェーンマーケティングサステナビリティ、といった各人が興味ある分野や業務へのキャリアチェンジに成功している人も比較的多いと思います。キャリア形成としてグローバル企業の本社業務を多国籍な環境で経験したい人、長期的にやりがいを感じられる業務や社会的インパクトの大きいプロジェクトに参画しつつプライベートも大事にしたい、という人にはとても良いチャンスだと思います。また、オランダは英語が公用語の国ではありませんが、オランダ語が全くしゃべれなくても英語だけで問題ない環境、というのも良い点だと思います(もちろんオランダ語もできたほうが有利ですが)。

タイムラインとしては、インターンシップをしたい人は春ごろから動き始めており、9月から3月くらいまでの期間で3-6か月のインターンシップをする人が多かったです。インターンシップをしている人でもフルタイムにコンバージョンできるかどうかは状況によって結構影響受けるらしいので、継続してフルタイムのポジションに応募を続ける人がほとんどです。その他の人は早くて9月くらいからフルタイムのポジションへの応募を始め、10-11月にかけて応募を続け、早い人は12月に内定がでて1-4月くらいから働き始めるけど、1月以降も就活継続していても別に普通だよね、という感じでした。応募してから最初の面接に呼ばれるまで1ヶ月から2ヶ月かかることも普通らしいので、興味があるポジションがあればどんどん応募するのが良いようです。

思いついた内容をざっくりと記載しましたが、RSMのMBAの就職活動はこんな感じです。ちなみに僕はMBA後も前職の会社に戻る予定だったので、上記のタイムラインでは動いてませんでしたが、クラスメートやキャリアコーチと話をしているとこんな感じ、というものを記載してます。

CFA (Level 1 Dec.2019)を受験した話

Term4の科目が思ったより大変だったり、就活で面接やテストがあったり、そもそも卒業後何処に行くのかといろいろ考えたり作業することがあったりして、明らかに勉強時間が少なかったのですが、試験なんて運が良ければ受かるので、2019年12月のCFA Level 1の試験をアムステルダムで受けてきました。試験内容はネットに書いちゃダメっEthicsで学んだので絶対に書きませんが(僕の倫理観はCFAの基準を100%満たしているので)当日の体験を中心に今回は紹介していきます。オランダでCFAを受験する日本人の方には参考になる部分もあるかもしれません。

まず、受験会場はこちら (https://www.rai.nl/)

Amsterdam RAI駅から徒歩10分弱くらいで到着。冬のオランダなので大分暗かったです。道も工事していてGoogle Map通りには通れず。時間には余裕があったので問題ありませんでしたが。

複数のセミナー会場とミーティングルームがあるような施設だったので入口も複数あったのですが、なんとなく人が多く集まっている方に行くと、無事CFAの会場の案内が。

建物には入ると特に係員などはおらず、無人の受付とクロークが解放されており、勝手に荷物と上着を置いておけ、という感じにでした。(当然その旨も案内はありません)

セキュリティに関してはめっちゃ緩いです。建物に入るための鍵も、有人の受付も、ロッカーのカギも、そもそもロッカーもないので、受験者が取り違えたり外部侵入者による盗難なんかもいくらでもできそうでした。

パスポート、ビザ、受験票、筆記用具、関数電卓を持って入場の係員のチェックを受け入場。エスカレーターを上がるとまた中でまた少し並び、受験番号別に指定された指定のブロック(A~Lくらい?)に向かい、パスポートのチェック、本人確認、電卓のチェック、ポケットとかの確認、の後に着席。当然ですが日本人ぽい人は一人も見かけず、オランダ人の若手金融機関勤務っぽい人達が会話してるのをよく見かけました。

開始20分前くらいには着席しましたが、7割くらいは埋まっていたように思います。が、試験が始まってみると、そもそも空席が2割くらいありました。合格率がどう決まっているのかちゃんと見てないですが、もし当日受験者数が増えると合格者数も増えるのであれば、勉強足りてない人ほどぜひちゃんと出席してほしいと思いました。

午前の試験が始まりました。模試的な準備は一度もしていないので、午前が何の科目で午後が何の科目かも把握しないまま。始まってみると、科目がきれいに分かれているわけではなく、180分で全科目 (全部ではないかも)が試験要綱に規定された比率で出題される形でした。普通にわからない問題も多かったのですが、その場の思い付きや感覚的にこれはないだろ、というものを除きながら回答。15分くらい時間が余りました。

試験官が試験用紙を運ぶための袋ですが、全員Amazing Oriental (オランダに住むアジア人で知らない人はいないであろう中華系スーパー。もちろん我が家もお世話になってます。https://amazingoriental.com/) のレジ袋を使っていました。オランダCFA協会と何か関係あるんでしょうか。確かに丈夫そうで持ちやすそうですけどね。

一応考えて回答したものの、それほど疲れずに午前中終了。昼食は持参したおにぎり。多分僕以外におにぎりを昼食で食べている人はいなかったです。昼食をとれるような休憩会場なんて当然ないので、ロビーでサンドイッチを食べる人、外をうろうろする人といました。僕は外をうろうろしてみながらおにぎりを食べていました。CFA試験対策大手のKaplan Schweser (https://www.schweser.com/)とかがきっと出しているであろう、試験対策の公式がいっぱい書いてあるような紙を見ている人も多かったです。試験会場全体ではやはりオランダ人ぽい白人が多かったですが、昼食休憩時間も勉強しているのはアジア人が多かったように感じました。

午後も同じようにしてスタート。やはりわからない問題、知らない言葉も結構出てきました。当然全問回答しましたがまた15分くらい余りました。そもそも知らない内容なので、見直ししても大して意味ないのでさらっと一度眺めて終了。

試験後はオランダCFA協会のお疲れ様会があったようですが、現地金融系職が決まってれば参加したいけどそうじゃなければあまり意味ないかな、と思ったので参加せず帰宅。オランダ人がほとんどでしょうし、オランダ語で会話もするでしょう、多分。

結果はわかりませんが、かなり運が良ければ合格、そうじゃなければ不合格、と。試験、特に選択式の試験なんて、本当に余裕持って勉強できて8割くらいは自信もって回答できたであろう上位層(20%くらい?感覚的には)以外、20%~70%くらいなんて出題箇所とか当日の運で結構左右されるでしょう。

今回一度受験してみて、全科目2-3周するどころかほぼ未着手の科目もある中でも、全然落ちたわ、って手ごたえじゃなかったことは良かったです(ダメだけど)。

 

退職することにした話

前職を休職してのMBA留学でしたが、退職することに決めました。理由は色々ありますが、夫婦共にこのままヨーロッパで就業したいということが一番大きいです。

このMBAプログラムに参加する前は、講義全部英語だしMBAなんてそもそも卒業できるのか、と不安にも考えていましたが、実際やってみると意外となんとかなるもので。卒業してからは前職の同じ部署に戻って海外案件対応なんかもやれるかなと思っていましたが、RSMのMBAでいろいろな人と一緒にプロジェクトを進めたりコンペに参加したりするうちに、このままもう何年かは色々な人が集まる欧州で暮らしてみたい、せっかく欧州上位MBAに来たので欧州で就職のチャンスがあればしたい、多国籍で優秀な人たちと働いてみたいと思うようになりました。

…要するに、気が変わった、というだけなので大した内容でもないのですが。

MBA留学に関して、全社的に見ればどこかの部署には存在していたのでしょうが、休職して海外留学する人を少なくとも僕は見たことはありませんでした。通常と異なる社内手続に対応してくれ、MBA留学も応援してくれた上司や関係者には大変感謝しています。結局自分の都合で退職することとなり申し訳ないと思っています。

ですが自分で決めたことなので、まずは欧州で就活を頑張ります。

CFAの概要

突然ですが、せっかくMBAに来て英語で勉強しているので、CFAでも受けてみようかと考えています。そこでCFAの概要についてばらばらと少し書いてみます。大したこと書いてないですし、一応ちゃんと調べたつもりですが、最新の情報や正確性については自分で確認してください。

まだ資格を持っていないどころか未受験です。

 

CFAとは

正式名称はChartered Financial Analyst(日本語名:CFA協会認定証券アナリスト)と言い、CFA Instituteというアメリカに本部がある団体が認定している資格です。

投資分析に必要な知識・スキル・経験等を有していることの証明であり、3段階(Level 1~3)の試験合格及び4年間の投資実務経験が要求されます。(及び倫理規則と職業行為基準の遵守)

 

現在、試験は90ヶ国で開催されており10万人以上のCFA保有者がいるらしいです。

当初米国で始まったCFA試験ですが、ビジネスや金融業務のグローバル化に伴って世界各国で試験が開催されるようになっており、各地にSocietyと呼ばれるCFAメンバーの交流やセミナー等を行う組織が設置されています。日本では日本CFA協会(CFA Society of japan:https://www.cfasociety.org/japan/Pages/default.aspx)がその役割を担っています。

 

 

試験制度

上述の通り3段階の試験となっており、証券アナリスト試験(CMA)と重複している範囲もあります。

 

準備するもの

・パスポート(受験登録に必要)

・学習テキスト(CFA公式、TAC、Schweserとか)

・金融電卓(下に書いてますが4種類のどれか)

・受験料(総額35万円程度?)

 

学習時間としては各段階で約300時間程度の勉強が必要と言われています。

どの程度のバックグラウンドの人を指しているのかよくわからないので、学習計画を立てる上での一つの目安程度に考えています。

 

受験資格は4年制大学卒業以上または卒業見込です。

私は4年制大学卒業してるパス。

 

受験費用はLevel 1~3で大体$35万円かかります。(為替による変動有、全部1回で合格した場合)

結構高いです。その後CFA登録にもかかるんでしょうか。

 

試験は全て英語です。

試験官のアナウンスとかも英語らしいです。日本で受けても。

 

各試験は6時間で、午前3時間/午後3時間です。

 

試験範囲は毎年変更されます。

変更箇所が出やすいとか出にくいとか調べるのも時間かかりますし、どこが変わったとかはあまり意識してないです。

その辺詳しい人が見ていたら教えてください。

過去問は公開されていないようです。

 

持込可能な電卓(金融電卓)は以下の4種類です。

・TI BA Ⅱ Plus

・TI BA Ⅱ Plus Professional

HP 12C

HP 12C Platinum

CMAは普通の電卓で問題なかったのですが、慣れておく意味でも本当は金融電卓使えばよかったと思っています。

問題を解いていく中で慣れると信じてます。

 

Level別の内容はこんな感じらしいです。(受験費用は標準的な時期に申し込んだ場合)

 

・Level 1

受験費用は$1,380 (登録料$450+受験料$930)です。

登録料はCFA のテストプログラムの申込に係る費用なので、2回目以降の受験ではかからないようです。

受験料は申込日が試験日に近づくほど高く設定されています。(詳細はCFAのWebsite参照)

試験内容は職業倫理、財務諸表分析、株式投資、債権、コーポレートファイナンス等の分野に関する基礎的な知識を問うものです。

基礎的な知識(basic knowledge)…。

年2回(6月・12月)開催されており、全て多肢選択式(4択)の試験です。

検索してみると70%でほぼ合格、60%以上で低いけど可能性あり、くらいな感じです。

50%を確実に取って残りの50%はちょっと上振れすれば…。

なんて上手くはいかないでしょうが、公認会計士試験もCMAもそんな感じでなんとかなったので今回も何とかなってほしいです。

201年12月の合格率は45%、2019年6月の合格率は41%でした。

 

・Level 2

年1回(6月)開催されており全て多肢選択式の試験です。

試験内容はLevel 1と同じですが、点数配分が違うようです。

試験内容はLevel 1と同じと言いましたが、試験範囲が毎年変わるってことは去年のLevel 1と全く同じではないのでしょう。

まだ何とも言えないですが、Level 2に進めたらテキスト通りにやっていく予定です。

2019年6月の合格率は44%でした。

 

・Level 3

年1回(6月)開催されており、午前は論述式、午後は多肢選択式らしいです。

もうこの辺はちゃんと調べてないです。

2019年6月の合格率は56%でした。

 

各段階の合格率の年度によるぶれはあまりありません。

投資実務経験も詳細は調べてないですが結構幅広くいけそうな感じです。

 

CFA登録後

投資プロフェッショナルの資格なので、CFA登録後は金融機関で勤務する人が多いようです。

 

MBAとの比較

CFAはMBAとよく比較されており、MSc of Finance(金融修士)とも比較されたりします。

CFAのメリットとしては

・費用が安い(他2つと比べ)

・専門性が高い(投資・資産運用/管理)

・より金融実務に近い(そういう試験らしい)

みたいなことが言われています。

デメリットはその逆で、

・専門範囲が狭い(MBAだとマネジメント全般)

・学歴にはならない(MBAの方が出世するとか)

からしいです。

 

MSc of Financeとの比較はあまり見当たらないです。

取得後の収入はCFAの方が高いというデータを見たことがありますが、

・CFAの多くは勤務先業種が金融関連で高収入の人が多い

MBA取得した人は儲からないけどやりたい事してたり、ボランティアとかNPOとかやってたりする人もいる

という感じがします。

 

自分が受験するにあたって調べたことをいろいろ書きましたが、セミナー(日本CFA協会とかTACとか)とかに行って聞いてみたらいいと思います。

CFAのWebsite等にもいろいろ書いてありますし、ブログ書いてる人も(多くはないけど)いますし、やっぱりGoogle先生に聞きましょう。

留学記 2019年9月後半

Term 4のクラスがいったん落ち着きました。データアナリティクスのクラスの最終レポートを提出した後は1週間くらいRSM関係は特に何もなく。キャリアコーチと面談してオランダの就活事情を聞いたり、ロッテルダム市内をうろうろしたりしていました。

時間もあったので、Entrepreneur Clubの人と一緒にVenture Café Rotterdam (https://venturecaferotterdam.org/) を覗いてきました。毎週木曜に異なるトピックを決めてセミナー的なことをしたり、スタートアップと興味がある人や他のスタートアップを結び付けてくれるような場所です(無料)。クラスメートの中にも、そこで面白そうだと声をかけて繋がりを持った人の会社でインターンシップを始めた人もいるようです。

参加した日は、データ分析やAI関連のスタートアップが集まっていました。多分よくあるトピックだと思います。参加したセミナーでは、地域の警察と手を組み、地域別の犯罪発生件数データを集めて分析、この地域でどれくらいどのタイプの犯罪が多く発生していて、これからどのくらい発生していくか予測し、そのデータを提供して警察の業務に役立てる、というスタートアップの話を聞きました。

ベンチャーカフェに参加してみて、最初は何をすればよいのかよくわかりませんでしたが、出店してるブースで適当に話を聞いて開いているセミナーに参加してみたら楽しいと思います。何か目的を持って行っても、特段具体的な目的はなくいろいろ聞いてみよう、くらいで行ってもいいと思います。オランダが多いですが、ヨーロッパで活動してるスタートアップの話も聞けます。

僕はあまり深入りする感じじゃなく、なんとなく情報集めとスタートアップの感じを見てみたいくらいの気持ちでいます。また時間見つけて面白そうなトピックがあれば参加してみようかと思います。無料ですし。

留学記 2019年9月前半

9月からはTerm 4が始まりました。Term 4では、30科目くらいの中から、自分の取りたい4科目を履修することができます。その選択方法は入札のような感じで、各自に同じポイント数が与えられ、それぞれ自分の取りたい4科目にポイント配分を決め、受講制限人数を超えた場合は高いポイントを割り当てた人から順にクラスを受講できる、という感じ。なお、僕が選んだクラスはいずれも定員未満だったため、何ポイント振ったかは関係ありませんでした。

最初はデータアナリティクスのクラスが始まりました。統計分析ソフトのR (https://cran.ism.ac.jp/)の使い方を学びました。これまでプログラム言語的なものは一切学ばずに来ましたが、そろそろそれっぽいこともチラ見してみようかと思い。限られたコマ数しかないので、基礎からRの使い方を学んでいくほどの時間は当然ないため、こういう風にデータを整えて読み込ませ、このコマンドで分析するとこういう結果が得られてそれをグラフにするとこんな感じ、という実務よりの使い方だけにフォーカスしていました。僕は別にRや統計学の専門家になりたいわけではなく、ツールとして使い方を知っておけば十分だと思っていたのでちょうどよかったです。

Term 1で統計学のクラスがありましたが、その復習も合わせてしたような感じでもありました。大学の授業でかじり、証券アナリストでまた少しかじり、といった程度の知識 (=テストはなんとか乗り越えられる程度)しかないので、もっとちゃんと統計学を理解したうえで受けられたらもっとスムーズできたかとも感じました。

Rの使い方は学んでいったらキリがないと思いますが、より重要なのは、いかに分析に使えデータを取ってくるか、という部分だと思いました。今のところTerm 4では、これまで学んだ理論やケースをより実務に近いところでどのように活かしていくか、ということに重点が置かれている感じがしてます。