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Rotterdam School of Management留学

オランダMBA留学、欧州生活、その他

欧州勤務1年目が終わる話

なかなか長かった2020年ももう終わるということで、1年間をざっくり振り返り。

コロナ、イギリス、ロックダウン、がすべて。

 

2020年1月にロンドンで働き始め、最初は新しい会社での業務、家探し、ビザ関係などでバタバタ。

2月頃には何とか生活できるようになって仕事も徐々に慣れ始めたところ。中国や日本含むアジアでコロナウイルスが流行り始めているらしい、と半ば対岸の火事のような感じの一方で、出張はEU内であってもすべてキャンセル。ダイヤモンドプリンセス号とかもこの辺。まだ対面で開催されていたセミナーでも日本や中国のビジネスの話になると、講師がわざと咳込んで笑う、みたいな雰囲気も。

3月下旬にはイギリスもロックダウンに。スーパーしか営業していないし、トイレットペーパーやパスタ等品切れになっているし、町は混乱している感じ。この頃からStay-at-homeと言われはじめ。Boris Johnson首相とMatt Hancock英国保健省の大臣がCOVID-19に感染。

3月のロックダウンから10月初旬までの半年以上は完全にWork From Home。ロンドンにいるけどロンドンらしいこと、イギリスや欧州の観光等も一切せずに自宅近辺をうろうろ。

5月から夏にかけて徐々に緩められたイギリスのロックダウン。レストランやパブもオープンして複数人(少人数)では食事もとれるように。またイギリスではCOVID Alert Levelsが導入され、5段階でコロナ流行状況と行動制限を区分。いつの間にかこの区分は使われなくなっていた。自宅にモニターも購入。仕事の方は週1程度で出社開始。オンラインでのミーティングにも慣れ、一度も顔を合わせていなくても投資案件のプロセスも進むもんなんだと感じる。

一次緩んでいたコロナ関連の制限も、10月になると感染者数の増加に伴って厳しくなり。3段階のTierシステムだったはずが、11月初旬に発表されたのはTier 4への移行と実質的なロックダウン。Non-essentialな小売業(レストランとか)は営業禁止(持ち帰りや宅配は可)。またWork From Homeに戻ったけど、個人的には特に不自由は感じず。

12月になるとワクチン承認と接種開始。自分のステータスからいつ頃ワクチン打てるのか判定したところ、2021年9-11月らしい。これより遅れることはあっても早まることはないんじゃないかと思う。Brexitも合意したようですが、ちゃんと理解しないといけない。欧州の会社らしく、クリスマス週からはほぼ完全に休み。自分だけで進められることも少ないし。

 

とすべてコロナ関連。どこにも出かけず、自宅とスーパーしか滞在していないので特記事項もなし。

そんな中、個人的に思っていることは以下2点。

1) 家の中土足、マスクしない、隙あらば海外旅行に行く欧州の人たちの感染拡大が止まらないのは当然。欧州の人全員がそういう訳じゃないし、科学的にどの行動がどれくらい影響あるかは知らないにしても意識低い。

2) Work From Homeは今のところ問題は感じていない。直接会わないと~という人もいるかもしれないけど、今の状況では人と対面で合うこと自体がリスクと認識される場合もあると思う。投資に関しては、何度も同じ相手と取引を繰り返すわけではなく、一度に生じる金額も大きくもなるし直接会ってみないとわからないこともあるとは思うけど。対面しない、または最小限の面談やサイトビジットで意思決定できるようになっていく必要があるかなと。

 

いずれもウィズコロナとかアフターコロナとか言ってるんだから対応しなくてはいけない話。コロナ前(=オフィス出社、出張、会議、紙の書類、等)に戻る、いつ頃戻る、いや戻らない、とか話もあるけど、そもそも戻さなくても話が進むなら戻す必要もない。

ワクチンが全員に行き渡ったらコロナ前に戻るか、というと、それでも戻さなくてもなんとかなるのであれば戻さないほうが良いんじゃないかと。今のほうが金銭的にも時間的にもコストがかからないし。この働き方や生活にあった形に会社や社会インフラが変わっていく方が良いと思う。

 

という、イギリスのやたら高い保育料 (=金銭面)と、駅近でもなく利便性は高くない立地 (=時間面)を中心に考えた意見でした。