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AmazonのMBA採用の話②

Amazonの募集ポジションはMBA採用職種もロケーションも選択肢がとても多いので、僕のRSMのクラスメートたちも何人も採用されています。基本的にみんな欧州に留まりたいと考えているので、主な勤務地はルクセンブルクかロンドン、母国語がスペイン語だとスペイン、ドイツ語ならドイツというパターンもあります。

 

前回はAmazonのPathway Operation Managerの話を書きましたが、今回はEU MBA Launch Full-Time Opportunitiesの話。こちらもいわゆるMBA採用で、AmazonEUでのシニアマネジメントを目指すFast trackなプログラムとなっています。

職種は当然ですが異なっており、ざっくりと以下の感じ。どちらかというとミドル/バックオフィスのイメージです。

Pathway Operation Manager:倉庫の現場のオペレーション、ロジスティクスサプライチェーンマネジメント

EU MBA Launch Full-Time Opportunities :Amazonのプロダクト別(Amazon Web ServiceやAmazon AlexaKindle等)の、マーケティング、IT、ファイナンス等の部門

 

採用プロセス

プロセスは、①書類選考→②Webでの適性検査→③面接(複数回)、でしたが、僕は②Webでの適性検査で落ちました。落ちた理由は明かされないのでわかりませんが、一番大きな理由はファイナンス部門での採用がなかったことだと思ってます(後述)。

 

①書類選考

Pathway Operation Managerと同じ感じですが、CVを提出して次のプロセスに進むか連絡が来ます。ただここで落ちた人は聞いたことがないので、おそらく次のWebでの適性検査までは全員進み、書類と合わせて選好されるのが実質的な1次選考なのだと思ってます。

 

②Webでの適性検査

適性検査は、SPIみたいな論理的思考力、数的処理能力、言語能力を問うようなテストとシミュレーション形式の2部構成。

テストのほうは言語が選択でき、日本語でも受験できたので日本語で受験。これが合否に影響あったのかわかりませんが、思考力とかを測るために第2言語で受けさせる必要はないと思ってます。言語含めた対応力もみるためにシミュレーション形式のプロセスや面接があるんでしょうし。(MBA受験のGMATも同じ気がしてます…母国語でよくない?)

シミュレーションは、最初にどんなプロダクトや業界に興味があって、どんな職種に就こうと思っているか、などの質問をされました。その後、あなたはAmazon Web Serviceのチームリーダーで、こういうシチュエーションでこんな問題を抱えており、上司と部下とクライアントはこういっているが、どの選択肢をとるのが良いか、というシミュレーションをやる形です。大体1時間くらいで終わり、最後に興味のあるプロダクトと職種を選ぶ形でした。正しい答えなどない(よっぽど倫理的におかしいとかじゃない限り)と思います。僕にとっての問題は最後のアンケートの方で、そこまで進んだ段階でファイナンス部門の募集がないことがわかりました。マーケティングとかITとか僕のバックグラウンド関係ないけどファイナンス部門ならAmazon的にも興味持ってくれるんじゃないかと思って受けていました。しかし最後までやってみてから、「今年のEU Launch Full-timeプログラムでファイナンス部門の募集はありません」との表示。じゃあ始めから引っかかる可能性ないだろうし応募しなくてよかったじゃん…と思いつつ、そっとITとマーケティングの両方にチェックをつけて回答を提出しました。

→ここで僕の採用プロセスは終了。

 

③面接

ここでも何名か採用されたので、その話。面接は対面式かオンラインで複数回 (聞いた話だと面接2回×2日、Pathwayと同じですかね)あったようです。

 

総括

採用対象はPathwayプログラムより幅広く、Amazonの特定のプロダクトに関連のある経験を持っている人、募集職種に関連する経験のある人、といずれかには多くの人が該当すると思います。

採用された人を見て思ったのは、なんだかんだ若い人の方が採用されやすいということ。MBA採用なので経験者採用ではあるものの、結局30代の人よりも20代中-後半が採用されているように思いました。平均勤続年数も短いし、長期的に色々経験したうえでAmazonのマネジメントになってもらいたいと考えたら、若いほうが良いのはそりゃそうかとも思います (もちろん年齢で採用可否を判断しない、ということは謳っていたはずですが)。

このプログラムで採用された中国人の友人はコロナ禍で基本在宅勤務のなか、対面で1on1のミーティングに呼ばれ、「この1週間は何をしたんだ」「お前の付加価値は何だ」というようなことを問われているようです。業務時間自体は早朝から深夜まで、という感じではなさそうですが、なかなかIntenseのようなので行かなくてよかったです。(適性検査ではここまでは読み取れないので落ちた理由はこのメンタルではない)

個人的にはAmazonに行くのも結局コンサルに行くのと同じような感じがしています。上司となるMBA採用者もコンサル上がりだったりしますし。Ex-Amazonとか言って転職時の付加価値も上がる(のか知らんけど)みたいです。