ミドルキャリアをゆるやかに歩く

Rotterdam School of Management留学

オランダMBA留学、欧州生活、その他

留学記 2019年8月後半_study trip

夏休みが終わると、オランダ国外でそれぞれのトピックについて学ぶ1週間のスタディトリップに行きます。僕の行き先はロサンゼルス。事前に行き先とそれぞれに行き先のトピックが公表され、希望調査で第3希望まで提出、多すぎるところは抽選できまります。その他の行き先は、ワシントン、コスタリカリスボンハンブルクレイキャビク、上海、タリン、トロントでした。ロサンゼルスは希望者が多く抽選となったようですが、当選。

ロサンゼルスにちょっと前乗りして現地の友人とゴルフしたりビーチでのんびり過ごしたりした後、UCLA行動経済学を学んできました。何年か前に日本でも流行っていたテーマです、多分。

行動経済学というとなんとなくマーケティングというイメージがあったのですが、マーケティング以外でも様々な場面で活用されているものだと思いました。男性用小便器に描かれたハエや、税金滞納者から効果的に税金を徴収する手紙、保育園の迎えに遅延する親への対策等、色々なケースを見ながら理論路学びました。中でもDefault(複数選択肢があるがデフォルトで選択されているものがある場合、それが選ばれる傾向が強い)というのは効果的らしいです。

また、人を動かす誘因としては、金銭や社会的好影響(貧困国への寄付とか環境問題に貢献できるとかそういった類のもの)を強調するよりも、この地域でやってないのはあなただけですよ、と促したほうが効果的だそうです。なんとなく日本だと当てはまるかなと思いましたが、海外でも同じような意識があるようです。周りと違うとか気にしなそうですけど。

事前にパートナーは選べますが、二人部屋でした。韓国人の広告/マーケティングの経歴の友人と同部屋。いろいろ話聞けて面白かったです。League of legends (https://jp.leagueoflegends.com/ja-jp/) を進められたのでやってみようかと思います。とりあえずアカウント作りました。人の心配してる場合じゃないですが、彼のキャリアも面白そうなので、彼の行きたい方向に進めたらいいなと思います。

チームアサインメントもあり、EMBAの数名、ケルン大学(RSMが提携?してるようです)から1名、とMBAから僕というメンバー。教授含めて全体的にですが、授業の内容とかアサインメントもいいけど、LAの街を楽しもう、って感じでした。

 

余り授業の内容書いても仕方ないので、街の感想とか良かったレストランでも。

マンハッタンビーチとかハモサビーチの近くに宿泊しましたが、この暑い中歩いている人は全然いないです。電車もないしバスも不便なのでみんな車。空港との間くらいで結構治安悪い地域あるようですが、名前忘れました。(多分エル・セグンド?)

ここのランチビュッフェが良かったです。シンプルに数種類のカレーとナン食べ放題。普通に美味しかったし、値段も高くはなく。平日昼間で空いていたので、店員の対応も丁寧だった気がします。

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ここもよかったです。見ての通りですがシーフードが美味しい。ビールとかカクテルの種類も色々。長時間だらだらできます。

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あとここのクッキーアイスが美味しいと聞いていってみました。正直別に美味しくはないと思います。大きくてそれ相応の値段の砂糖の塊のような味がするクッキー(チョコチップクッキーにしたにもかかわらず)と、砂糖の塊のような味がするアイスをセットで食べたい方はぜひ行ってみてください。

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つじ田のLA店の別館。普通に美味しいです。本館は結構並んでおりリストに名前書いて待機する感じでしたが、こちらは空いてました(といっても満席近かったですが)。そりゃ東京の店の味のほうが好きです。

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UCLAの宿泊施設の朝食ビュッフェも普通に美味しかったです。それ以外はコンビニ(セブンイレブンとか)あったので、それで適当に済ませたりしてました。

Warner Bros. Studio Tour Hollywood (https://www.wbstudiotour.com/ja/) も良かったです。本当はWarner Bros.のオフィスツアーだと思っており、マーケティング部門の仕事とか見れるのかと思っていたのですが、普通に観光地のスタジオツアーでした。

滞在は9日間でしたが、いろいろ楽しめました。EMBA、同室のMBAの韓国人、その他これまであまり絡みのなかったMBAケルン大学MBAUCLAの教授、UberやWaner Bros.のマーケティングの人等、多くの人と繋がれたり話を聞けたのは面白い経験でした。LAの天気がなによりとても良かったです。

 

留学記 2019年7月後半-8月前半

LMPが終わると、7月後半から8月前半は夏休みでした。そろそろ動き出しが早い人は就活準備を始めてたり、9月や10月からのインターンに応募したりしていますが、僕はとりあえず前職の会社に戻る予定なので様子見。

夏休みが始まるとRSMが主催した5日間の就活ブートキャンプ的なもの(無料)に参加しました。無料というか、学費に含まれていると考えてますが。最初の3日間は、これまでの経験を振り返り、何を重視してどのように意思決定してきて現在に至るのか、長期的にどのようなキャリアを描きたいか、キャリアと言っても仕事だけではなく家族やプライベートも含めてどうしていきたいか、その長期目標を達成するために何が必要か、必要なものを獲得するためには短期的には何をするか、その達成のために明日から何をするか、というこれからの人生設計のようセッションでした。

後半2日間は就活のインタビュー対策。自己紹介、経歴紹介、強み、弱み、失敗、志望動機、難しかった業務、上司等を説得した経験、などなど…。色々な方向から聞かれるBehavioral Questionsにどう回答するか、という内容でした。結構RSMのCareer Development関係の講義でやったような、ストーリーをいくつか用意し、質問に応じて回答をその場で修正して対応するような形が良いと。ストーリーもなかなか整理したものを用意するのが難しいんですが。実際のヘッドハンター的な人(独立した人材紹介会社をやってる個人)が来てくれて、模擬インタビューとフィードバックもしてもらえました。

その他、時間もあったので北欧旅行(フィンランドスウェーデン)に行ってきました。出発前日に子供に熱が出たため一日遅らせることになったり大変でしたが、何とかロッテルダムに帰ってこれました。

そんな感じで、夏休みはまぁまぁゆっくり過ごしました。3週間くらいしかないんですが。これが2年制のMBAとは違うところですね…。まあ私費ですし、今更数ヶ月家族でだらだら過ごすよりはいいですかね。社費なら別にそれでもいいでしょうけど。

就活も周りもしてるとしなんとなく準備してみたり、オランダ国内を電車で赤ちゃん連れて少し観光してみたり。ヨーロッパの夏は過ごしやすいですね。基本的に家にエアコンはないので、冷房も当然なく、数日だけ猛暑の日が続いたのは厳しかったですが。早めに扇風機購入しておいてよかったです。

留学記 2019年6月後半-7月前半

6月後半から7月前半は、RSMのMBAの特色の一つでもあるLiving Management Project(LMP)がありました。LMPとは簡単に言うと、実際の企業から提示される問題点に関して、5-6名のチームで分析し解決策のプレゼンテーションを行う約4週間のコンサルティングプロジェクト、という感じです。初日はRSMのホールにチームごとに集合してプロジェクト全体の説明及びくじ引きによる企業と課題の割り当て。やはりRSMということなのか、サステナビリティに関する課題が多かった気がします。割り当てが終わると、秘密保持契約書にサインし、各チームに分かれてプロジェクト開始です。企業の担当者から課題の内容に関するプレゼンテーションを受けて質疑応答、その後は毎日チームで集まり企業から提供されたデータを見つつ、企業担当者とミーティング日程を決めてテレカンしつつ、RSMの担当教授と話をしつつ、という感じで進めていきました。毎日のミーティングで時間通りに集まるのはアジア人だけだったり、おしゃべりと空中戦が多いいつもの展開で進んでいなかったりしましたが、なんだかんだデータ分析とその裏付けのためのオンライン/オフラインでのアンケートの実施、解決策の提案まで完了することができました。
LMP終了後に周りの人と話した中で、ポジティブなコメントもネガティブなコメントも聞かれました。

  • 自分が興味ある業界で実際に働いている人とプロジェクトを進めることで、どういうデータを持っていてどのような切り口で分析してどうやって解決策案を出すか、ということが学べた
  • 興味ある企業担当者とのコネクションができた
  • 自分の興味ある業界/業種ではない企業や課題で微妙だった
  • 企業側が片手間にやっているように感じた

個人的には、多様なチームメートとの一緒に短期集中的なプロジェクトを経験できてチーム内でのフォードバックも共有できたこと、グローバル企業の担当者ともミーティングやヒアリング、プレゼンテーションや質疑応答がこなせたことはとても良い経験でした。具体的にやりたいことが決まっているわけではなく、自分の経験を広げたい言う目的でMBAに来ている僕にとっては、特に興味なかった業界のことを少し見ることができたこともプラスでした。また、チームイベントとして、アムステルダムのカラオケにも行ってきました。邦楽はあまり選択肢ありませんでしたが、L'Arc-en-Cielの何曲かは入っていたので日本人男性は歌も楽しめるのではないかと思います。歌わなくても楽しめます。オランダのグローバル企業の働き方、グローバルなチームでのプロジェクトの進み方をMBAのクラス内ではない環境で実際に体感できるよい経験となりました。

 

留学記 2019年6月前半

5月末までで一通りTerm2の最終試験も終わり、その後の1週間弱の休暇が明けると、6月からはTerm3が始まりました。Term3では、Advanced Strategy、Advanced Finance、Advanced Marketing、Advanced Supply Chain Management、Advanced Sustainabilityの5科目から各自が1科目を選択するコースとなっています。

僕はSupply Chain Management (SCM)を選択しましたが、選択するうえで重視したことはざっくり以下の2点。

・仕事での経験なし

・実際のオペレーションに近く手触り感がある

前半は購買プロセスの最適化が議論の中心でした。講義の進め方としては、理論を事前に読み込み、ケーススタディに適用する、というもの。

他のどのコースでも共通していることですが、購買部門としての損益だけ(とにかく安い仕入先を選ぶ)ではなく、全社戦略との一貫性を持たせることが重要だと再認識しました。

後半は在庫管理がメイン。仕入や製造ラインのリードタイム、在庫日数、仕入単価等、サプライチェーン全体を最適化するための在庫・仕入数量を決めましょう、という内容でした。

直ぐに実務で使えるかどうかはポジションによりますが、製造業だけでなくどの業種にも適用できる知識だと思います。現段階ですべて暗記する、というよりは、将来必要になった時にこういう理論やケースがあったことを思い出せればそれで十分だと思っています。

留学記 2019年5月後半

5月の後半は大したイベントはありませんでしたが、Term2の期末試験がありました。


EEB(経済学)、FM(ファイナンス)、SM(ストラテジー)の3科目の試験がありました。感触的には特段問題なく単位は取れたと思います。
どの科目も、一度日本語で聞いたことがあることを体系立ててケーススタディに適用しながら英語に置き換えて覚えたり理解したりする、という感じです。試験形式は選択式のコンピュータベースであったり、論述式の筆記試験だったり、内容も理論的に正しい内容のものを選ぶ問題から、ケーススタディが出題されてどの理論を適用してどのように分析するか、またその結果どういう戦略や対応をするか、というものでした。

試験とは少し離れますが、教授の評判も科目によってだいぶ異なっており、南アフリカ人の経済学の教授は説明もわかりやすく評判も良い一方で、ファイナンスの教授はイントラの不備や初学者にはわかりづらい説明などいまいちの評価でした。

MBAに来る前の海外MBA生のイメージだと、教授のイマイチなところも隠さず直接指摘して伝える人もいそう、と思っていましたが、実際は最終講義後のフィードバックで伝えている人が多いようです。

留学記 2019年5月前半

5月も半分以上過ぎました。Term2の講義もアサインメントも概ね終わったという感じです。


MBATという欧州MBAの運動会のようなイベントがHEC Parisで開催され、僕も参加してきました。毎年開催されている一大イベントで、サッカーやバスケットボールやクリケットといった団体競技、テニスや卓球や水泳といった個人競技から、e-Sports(今年はFIFACounterstrike)やポーカー、Foosball(温泉とかにおいてある、人形が刺さった棒を回して球をゴールに飛ばす、テーブルの上でやるサッカーのゲーム)といったゲームまであります。今年は5月9日から11日の三日間で、約15校のMBAから1,500人程度の参加者が毎年集まり、昼間は様々なスポーツ、夜はダンス&ミュージックコンペ等のパーティに参加します。

パリから車で1時間くらいのところにあるフランスの名門ビジネススクールです。かなり広い敷地にビジネススクールの施設と寮があるようで、HEC村、という雰囲気でした。
RSMとしては、各競技自体はもちろんですが、応援にもかなり力を入れていました。…RSMとして力を入れていたというよりは、チーム一丸となって大声出して盛り上げるのが好きな人種が多かっただけかもしれません。毎年そういう感じらしいので、RSMの特長なのかもしれないです。


RSMは学年全体で140人程度のうち、100人くらい(?)が参加したようで、他校と比較すると参加率はかなり高かったようです。希望者は深夜0時くらいに大学に集合してSports Clubの手配したバスで6時間くらいかけてHEC Parisに行きました。運転手の休憩や渋滞と腕結局8時間くらいかかったようです。
参加者の中には「私べつにスポーツとかしないんだけど」という人もおり、応援とパーティに全力を注いでいたようでした。どのMBAも自分たちのジャージを作って参加しており、RSMはオレンジジャージでとても目立っていました。
僕は家族連れ(妻&0歳の娘)で参加してきました。参加費は一人100ユーロくらい。ロッテルダムからThalysでパリ北駅まで移動し、そこからは車。出場種目はクリケットとゴルフです。クリケットに関してはルールもあいまいなままの参加だったので、間違った言葉や表現を用いているところもあると思います。

1日目は移動とクリケット。パリ北駅はごちゃごちゃしており、手配したドライバーと会うのに少し時間がかかりましたが、無事合流できHECに。グラウンド状態が良くなかったためクリケットの試合開始時間が遅れており、僕も最初から出場することができました。クリケットは1チーム11人で、攻撃側は2人のバッツマン(野球だとバッター)がプレーし、守備側は1人がボウラー(野球だとピッチャー)で残りの10人がフィールドプレーヤーとなります。RSMのクリケットチームはインド人が大半、あとはパキスタン人、日本人、という感じでした。第1試合の相手はCranfield。先攻で、打順は回ってきませんでしたが首尾よく得点を重ねることができていたようです。守備ではボウラーもやらせてもらい、ウィケット(バッツマンの後ろに立っている棒)を倒すこともできました。簡単なフライもキャッチして盛り上がっていました。ボウラーは投球時に肘を曲げちゃいけない、というのが難しいところ。スコアは忘れましたが、(多分)完勝という感じでした。
夜はバンドコンペ。RSMからはバンドは参加していませんでしたが、ホールでバンド演奏を聴きながら酒飲んで適当に騒ぐ、という感じでした。


2日目はゴルフに参加。MBAT前日にRSMの幹事のブラジル人から急遽参加するよう頼まれたので、ゴルフシューズとグローブだけ持参して参加してきました。HECから車で15分程度の所に移送され、クラブをレンタル(15€くらい)、少し練習してプレー開始。IEのスペイン人、LBSの香港人ウルグアイ人と同組で回りました。昼休憩とかはないので通しでプレーするんですが、いろいろ話もできてとても良い時間でした。プレー後もクラブハウスでビール飲みながらお互いのMBAや、各国の就職やインターンシップ等の話をできました。スコアは103(多分)。多分、というのはプレー終了後すぐにスコアカードが回収されたため合ってるか微妙なためです。順位はが気になるところですが、MBATのコンペとしてゴルフに参加するには、大学から2名以上出場しなくてはならないらしく、僕しか参加していないRSMは記録なしとなっていたようです。またその間もクリケットは勝ち上がっていました。
夜はダンスコンペ。RSMからもダンスグループが参加して盛り上げていました。それを見ながら酒飲んで適当に騒ぐ、というのは同じ。また、日本人の欧州MBAの集まりにも参加させて頂きました。結構いるんだなという印象。いろいろなコンサル、金融、官公庁、製薬、メーカー、と色々なバックグラウンドの人と話ができて良かったです。

 

3日目はクリケットの準決勝…の予定でしたが雨天で開始が遅れて結局中止となりました。熱いインド人たちは、いつやるんだメダル取って帰ろうぜ、と運営に問い合わせていました。
夜はMBATの運営上、最も金額配分が大きいと言われている仮面パーティがパリ市内で行われました。子供連れの僕は参加せずロッテルダムへ帰りましたが、安くない参加費を払っているので何もなければ参加しても面白いと思います。

 

友人の日本人はバスケットボールでメダルを取ったり水泳でメダルを取ったりしていました。他のMBAには元プロテニスプレーヤーとか元国代表レベルの水泳選手とかもいたようです。
全体を通して、特に同じMBA内の交流を深めるよい機会だと感じました。他校とのネットワークは、結構積極的に絡みにいかないとなかなかできないと思いました。そういう意味では、ゴルフは数時間少人数で他校の人と一緒にプレーするのでとても良かったのでお勧めです。MBATではぜひゴルフに参加してみてください。

 

留学記 2019年4月後半

4月も後半が終わりました。
RSMのカリキュラムの一つのPersonal Leadership Managementの課題の一つとして、メンターを見つけてキャリアに関する相談をして来い、というものがありました。RSMはAlumniのネットワークを活用してMentor.meというサイトを運営しています。MBAの卒業生だけでなく、MScの卒業生も登録されており、様々な業界で経験を積んだAlumniのデータベースとなっています。そのデータベースで興味がある卒業生にコンタクトして面談を設定する、という流れになっています。
僕は主に上場企業やPEファンドの投資業務に財務アドバイザーとして関与していたため、Renewable Energy Fundでディレクターをしているオランダ人に連絡してみました。スケジュールを確認して予約、電話で面談、という流れですが、予定の時間になってもメンターは現れず…。後日連絡が来たのですが、スキーに行って怪我をして病院にいた、とのことでした。
アポイントメントを取り直して再度面談。経歴を聞くと50歳前後ですが、エンジニアから始まってコンサルをして資源系の会社で投資業務をして、と転職を繰り返しながらも役職は上がっていっている、というようなキャリアを重ねていました。本人は、興味をもった分野にキャリアチェンジしているだけだ、と言っていました。オランダではある程度一般的なキャリアの進め方ですが、少なくとも日本ではあまり見られないキャリアだと感じました。


MBAプログラムとは別に、スイスの研究機関が主催している。Geneva Challenge 2019に参加しました。Geneva institutionが主催して毎年開かれているコンペに参加することになりました。テーマは毎年変わっていますが、2019年のテーマはGlobal Healthとなっており、ヘルスケアに関する課題を見つけて問題を定義し、それを解決する提案をしてください、というものです。
チームは台湾人、アルゼンチン人、インド人、僕の4人で構成されています。台湾人はヘルスケアデバイスのセールスマネジメント経験があり、アルゼンチン人はアルゼンチンでは医者をしていたようです。インド人はエンジニアでオペレーションマネジメントの経験を持っています。僕はヘルスケア業界の経験はほとんどないのですが、Excel wizardなFinance guyとして召集してくれたようです。バックグラウンドも国籍もばらばらで面白そう/大変そうという感じです。
これまで何度かミーティングを重ねていますが、まずは問題として何を取り上げるか、という話し合いが続いています。僕にとっては少子高齢化に対応するヘルスケアに関する何かというのが比較的ピンとくるのですが、ほかの人はそうでもないようです。
このコンペで何らかのファイナンスに関する経験が役に立つのかという疑問を感じつつ、面白いテーマを見つけられるといいなとリサーチしながら参加しています。


RSMのクラスでは、オペレーションマネジメントのクラスが進んでいます。このクラスでは、ボトルネックを解消するために想定される複数のアプローチのうち、生産面を改善しつつ全社として利益を上げることができるものを選択、現場に落とし込んで実行、と一連のオペレーション改善について学んでいきます。東京大学への留学経験もある教授で、トヨタの現場改善もクラスで登場することが多いです。留学時代、今話題のカルロスゴーンにインタビューした経験もあるようです。
Teslaの生産管理を行っているフランス人がゲスト講師としてRSMでレクチャーをしてくれました。Teslaの戦略における生産プロセスの課題とどのように対処して来たかについて学ぶことができました。現場で起きていることを測定、数値化してファクトを把握し、どのようにボトルネックを特定していくか、また特定したボトルネックを解消するアプローチをどのように選んできたかという生産管理の分析プロセスをTeslaの実例をもって学ぶことができました。
これまでの仕事は数字をメインに扱ってきており、RSMのMBAのクラスでも理論的な話が多い中、オペレーションマネジメントは「現場」に関する話が多いので、理論的ではありながらも実感を持ちながら理解できる講義になっています。トヨタカイゼンの話は、日本人であればいつかどこかでかじったことがある人も多いと思うので、とっつきやすい講義だと思います。