ミドルキャリアをゆるやかに歩く

Rotterdam School of Management留学

オランダMBA留学、欧州生活、その他

留学記 2019年2月前半

統計学ファイナンスの中間試験がありました。統計学の試験内容は、統計学の入門レベルといった感じ。日本語で学んだことがあれば内容の理解に関しては問題なく、それを英語にするだけという感じでしたが、僕にとっての問題点は「英語にするだけ」が大大丈夫かどうかというところでした。IELTSのスコアも低い僕の回答が、教授が点をくれるのに十分な英語になっているのか不安でした。

ファイナンス貸借対照表損益計算書の基礎に関する試験で、オンライン形式でした。特段難しい内容でもなく、ほとんどのクラスメートは8割以上の得点をとっていました。しかし、解答の設定ミスがあったため、最高得点が96点となっていたため、CFA(米国証券アナリスト的な資格)を保有しているファイナンスバックグランドの中国人は「確実に満点のはずなのにどうなっているんだお前もそうだろ?ちょっと文句言ってくるわ」と怒っていました。

WhatsAppのグループでは、どちらの科目についても練習問題の回答がシェアされており、みんなで試験を乗り切ろうとする姿勢が見られました。但しシェアされてくる皆の回答が常に正しいわけではないので、参考程度にしながら自分で考えることが必要です。統計学はどうやら英語力は重要視されていないようで、どちらの試験も無事パスできたのでよかったです。

サステナビリティのクラスが終わりました。RSMのMBAの特色の一つにもなっているサステナビリティは、アメリカ人の教授のもとケーススタディを利用したディスカッションがメインとなっています。サステナビリティを企業の社会的責任のように義務として考えるのではなく、企業戦略として社会や人々に良い影響を及ぼしながら利益を獲得することを目指していこう、というような内容を学びます。

様々な国籍から構成されるRSMのMBAですが、サステナビリティに関する日本の指標は(イメージ通り)かなり高い、ということを認識できました。僕のサステナビリティに対する意識はかなり低いと考えていたので、ある程度サステナビリティに関する意識が高い人が集まっているRSMのクラスに混じると、さらにそれを実感することとなりました。

資源の使用量を減らしたり、リユースやリサイクルで資源や製品を再利用する、といった日本人的には取り組むことが当たり前のように考えていたことを、ファクトや統計を通して学び、ケーススタディを通じて企業戦略にどう落とし込んでいくか考える、という経験ができました。他にも、経済力が低い国の生活水準向上に貢献しながら利益を生み出した企業等、営利企業としてどのように社会全体の水準向上に貢献していくか、といったケースについても学びました。サステナビリティ、というコンセプトのみでなく、サステナビリティを織り込んだ戦略を考えた上でマーケティング戦略ファイナンスをどうフィットさせていくかということを考えていくことが重要と感じました。

ドイツのデュッセルドルフに行ってきました。ロッテルダムからはバスで3時間半、特急で2時間半くらいで行くことができます。日本人も多く住んでおり、パリとロンドンについて欧州3番目に日本人が多い町らしいです。

寒く風が強い土曜日の朝、フリックスバスでロッテルダム中央駅からデュッセルドルフ駅に向かいました。デュッセルドルフにつくと、駅からすぐの大通りのインマーマン通りが日本人街となっており、ラーメン屋や居酒屋などの日本食レストラン、日本食材スーパーや本屋等が立ち並んでいます。そこでみりんや料理酒やあんぱん等を購入しました。欧州三番目の日本人街を実感することができました。

日曜日はほとんどの店が休みでした。まだオランダに来て1ヶ月程度なので日本食が恋しい感じでもないですが、街を歩いていて日本人同士の日本語の会話が聞こえてくるのは新鮮に感じました。「おつかれー」とか。